私の息子は熱性けいれんを4回経験しました。
その体験レポをもとに、少しでも安心をしてもらえる情報をお届けします!
こんな方に向けた記事です。
熱性けいれんに不安がある人
熱性けいれんの対策を知りたい人
実際に行っている対策とおすすめグッズの紹介もします!
目次
初めての熱性けいれん!【体験レポート】
私の息子が1歳で熱性けいれんに初めてなった1日のお話です。
ちなみに、妻は看護師で私はリハビリ(作業療法士)と、2人とも医療従事者です。
保育園に通園中の息子。当時、園では「突発性発疹」が流行っていました。
熱性けいれん当日、園から38.0°でお迎えの要請の電話がありました。
帰宅後も、38.5°、、39.0°とどんどん熱は上がり続け、
かなりぐったりの息子ちゃん。ゼリーや飲み物はなんとか摂取出来ている状況。
そして、ついに悪夢の時間が、、、
体温は39.5°を超えてベッド上でぐったり感MAX。
と感じていた瞬間!
いきなり泣き出した後に、白目をむいて全身突っ張り痙攣が開始。
焦って妻をすぐ呼ぶ私。
看護師とはいえ、妻もかなりの動揺。
夫婦ともに大きい声で息子に声掛けをするも、意識なく白目をむいて痙攣状態。
口からはゼリーなのか、嘔吐や唾液はわからない物が吐き出され、
呼吸もまともに出来ておらず、チアノーゼで顔面がどんどん紫色に・・・
私もパニックで泣きそうになりながら、とりあえず妻に救急車を呼んでもらう事に。
すぐにスピーカーで電話をしてくれた妻。
?????・・・!!「警察やん!!」
動揺のあまり、まさかの警察に間違い電話(笑) 当初は全く笑えませんでした。
その後すぐに救急要請が出来て、
落ち着かせてもらい、情報を聞き出してくれました。
その頃には3分以上経過しており、依然として痙攣状態。
4分過ぎた頃あたりで、ようやく呼吸が落ち着き始めました。
目線は合っていましたが、意識はうつろの状態で体は突っ張ったまま。
10分経過後に救急車が到着。その頃には、声掛けにしっかり反応がありました。
救急病院へ搬送され、尿検査や脳波、血液検査などを実施。
結果的に「熱性けいれん」と診断。
解熱剤のみ処方されて帰宅できました。その後痙攣は起きず、無事に回復しました。
初めての熱性けいれんを振り返る!【4つのポイント】
1 絶対に動揺はしてしまう!
2 痙攣が起きた時、横向きは必須!
3 痙攣の様子は、ざっくりと観察。
4 熱性痙攣は怖くない!
絶対に動揺はしてしまう!
私たち夫婦は、医療従事者で病院勤務も長くしています。
それなりの医療場面にも立ち会っていました。
ですが、この熱性けいれんでわかりました。
我が子が苦しむ姿を見ると、正気は保てません!必ず動揺します!
落ち着かなければいけない事はわかっています。
ですが、この熱性けいれんは子どもが「かなり危険な状態」と感じてしまうのも事実です。
痙攣や顔が青ざめて、呼吸もまともに出来ていません。
知識や経験が無い人だと余計に動揺してしまうと思います。
なので最初から、「動揺はしてしまうもの」だと思っておきましょう!
痙攣が起きた時は、横向きは必須!
痙攣した時に一番注意が必要な事が、嘔吐物のつまりと誤嚥です。
痙攣と同時に嘔吐してしまう事もあります。
嘔吐した時に、もし仰向けの状態で寝ていたら嘔吐物が口に溜まってしまう事になります。
そうなると、のどに詰まったり誤嚥してしまうリスクが高くなります。
その予防として、痙攣が起きたら横向きにする!
現場はパニック状態だと思いますが、これは必須で覚えて実践してもらいたいです。
医療法人社団 三喜会 鶴巻温泉病院
https://www.sankikai.or.jp/tsurumaki/disease/brain/ch_netsukeiren.html
痙攣の様子をざっくりと観察
「痙攣の様子はどうでしたか?」
119番に電話した時、救急で受診した時にも聞かれました。
お医者さんが診察するときに必要な情報という事です。
痙攣時に見ておいた方が良い事はいくつかあります。
・痙攣の時間はどれくらいか
・左右差はあるか
・黒目がどこを向いているか など
ただ、現場ではパニック状態で観察どころではないかもしれません。
一番簡単なのは、
「動画を撮る」ことですね。
すべての状態を撮影することは苦しく厳しいとは思いますが、
少しだけ撮るだけでも良いと思います。
出来る限り正確な診断をしてもらい、早急に対策をしてもらうため!
子どものためと考えましょう!
熱性けいれんは怖くない!
熱性けいれんの死亡率は極めて低いです。
「危ない状態じゃない?」と誰でも思ってしまいます。
ですが、熱性けいれんそのもので死には至りません!
色々な海外研究や記事がありますが、惑わされないでください。
てんかんに移行することや、認知機能に後遺症が残るなどの根拠はありません!
安心してください。繰り返しますが、熱性けいれんそのもので死には至りません!
※熱性けいれんではなく、別の脳の病気かもしれません。
下記の項目は救急の対応が必要と言われています。
・6か月未満の乳児のけいれん
・けいれんが5分以上続く
・短い時間で複数回けいれんが起きる
・意識が戻らない
熱性けいれんは計4回!【その後の息子】
実は、息子が熱性けいれんを起こしやすい体質なのか、その後も再発しています。
「ヘルパンギーナ」で発熱初日と、2日目の計2回。
「RSウイルス?」で発熱初日のみ1回。
計2回の時はさすがに病院へ受診しましたが、熱性けいれんの診断は変わらず。
最後の1回は病院に受診していません。
今は、けいれん予防として【ダイアップ(ジアゼパム)】の処方をしてもらっています。
高熱が予想されるときのみに使用しています!
熱を出すことも少なくなり、息子は現在進行中でたくましく育っています!
熱性けいれんの予防策【恐怖を最小限に!】
わが家の実施している予防策は3点あります!
【幼児も嫌がらない】たすきがけクーリング
わが家で何年間も愛用しているのは、首に巻く用のアイスノンです!
実際には首に巻かず、たすきがけで装着しています。
子どもは、首やおでこはどうしても嫌がります。
硬いのは余計に嫌がります。
そこで考えたのは、子どもの不快感を最小限にして首や脇を冷やす方法。
【たすきがけクーリング】です!
落ちにくいし、嫌がりにくい!横向きに寝かせる時が丁度良い!
ゴリ押し感すごい(笑) クーリングに苦戦していたらお試しください!
他にも、こんな便利品があります。
子どもに合わせて用意してみて下さい!
薬を使う!【再現性が高い】
※薬の使用に関しては、医者や薬剤師によく聞いてご使用下さい!
予防として、一番再現性が高い対策はやっぱり「薬」ですね。
薬と言っても、
・解熱剤
・抗けいれん薬
があります。
抗けいれん薬に関しては、副作用で「ふらつき」などの症状が出てしまい、
転倒のリスクもあるようです。
私の息子が使用した時は、少しバランスが取りづらくなったような状態でした。
実際は、抗けいれん薬の使用に戸惑う方もいると思います。
私たち夫婦は、
・保育園や幼稚園で流行っている病気
・子どものストレス度
を考えて使用しています。
通園先で流行している病気が、高熱を出すリスクが高いものであれば
なるべく使用するようにしています。
また、子どもの負担を考えると、
薬を使用しないよりも、使用するメリットの方が大きいとも考えて使用しています。
正直、夜間など寝ている時は、親としても安心感があります。
是非ご夫婦で検討してみて下さい。
発熱時の固形物を控える!【窒息予防】
発熱時は、痙攣する可能性が高い場合には、
極力お肉などの固形物は控えており、
水分やゼリー、スープなど、胃腸に優しいもの食べてもらうようにしています。
嘔吐後に固形物が多いと窒息してしまうリスクが高いあめです。
これは痙攣の予防ではなく、正確には痙攣後の窒息予防です。
まとめ:怖いけど大丈夫!!
ざっくりでしたが、こんな体験や対策を私たち家族はしています。
少しでも安心をしてもらえたら嬉しいです!
この記事を見ようと思った方は、子どもの事を大切にしている人に間違いありません。
そんな人は絶対に動揺してしまいますので、
横向きにすることだけは忘れないでください!
あとは辛いと思いますが痙攣が終わるのを待ちましょう。
子育ては谷あり山ありですが、幸せな時間です!
乗り越えて楽しんでいきましょう!