現在、3歳のエリンギ息子が指しゃぶりをしています。
ちまたでは、「出っ歯になる」「歯並びに影響が出る」
と言われており不安になる時期もありました。
指に塗る苦い液体など、色々試しましたが上手くいかず・・・
同じように悩んでいる方が多くいると思います!
同じような疑問も抱いているはずです。
そこで今回は、
・指しゃぶりをいつやめたら良いのかわからない
・指しゃぶりを卒業する方法がわからない
・なんで指しゃぶりをするの?
こんな疑問がある方におすすめの記事となっております。
下記の研究論文と、色々な卒業体験をした方のサイトを参考や引用をして作成しました。
「乳幼児における指しゃぶりの開始と習慣化にかかわる要因」福本恵美子/川崎浩二/林田秀明/古堅麗子 口腔衛生会誌 JDentHlth57 : 176−183,2007
「指しゃぶりについての考え方」小児科と小児歯科の保健検討委員会
第65巻 第3号,2006(513-515)
目次
【結論】4~5歳から卒業を目指す!
3歳頃までは優しく見守っても大丈夫。
言葉の理解が出来ている4~5歳から対策していきましょう!
この結論が出た理由を説明していきます!
なんで指しゃぶりをするの?年齢別でまるっと解説!
指しゃぶりをする理由は、成長に伴い変わっていきます。
指しゃぶりと発達の関係について、
胎児期(お腹の中)、乳児期(生後28日~1歳未満)、幼児期前半(1~2歳)、幼児期後半(3歳~就学前)、学童期(6歳~12歳)、それぞれ分けて解説します!
胎児期 (お腹の中) |
※お腹の中でも指しゃぶりは始まっています! 生まれて直ぐに母乳を飲むための練習と考えられている。 |
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乳児期 (生後28日~1歳未満) |
目と手の協調的な運動、いろいろな物をしゃぶって味や形状を学習するためと考えられている。 |
幼児期前半 (1~2歳) |
昼間の指しゃぶりは減少傾向。 退屈なときや,眠いときにのみ見られるようになる。 |
幼児期後半 (3歳~就学前) |
母子分離が出来て、子どもが家庭から外へ出て友達と遊ぶようになると、指しゃぶりは自然と減少する。5歳を過ぎるとほとんどしなくなる。 |
学童期 (6歳~12歳) |
6歳でもまれに昼夜、頻繁に指しゃぶりをしている子がいる。 特別なことをしない限り消失することはない。 |
年齢別の指しゃぶり頻度!
1歳2か月児 | 28.5% |
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1歳6か月児 | 28.9% |
2歳0か月児 | 21.6% |
3歳0か月児 | 20.9% |
4歳以降 | 減少していく |
1歳児後半がピークで多く、2歳児あたりから減少していくようです。
母乳やミルクの卒業にも関係していそうですね。
指しゃぶりが及ぼす歯への影響!
親が指しゃぶりをやめてほしい一番の理由が、
【歯への影響】ですよね。
【こんな感じで歯に影響が出てしまう】という事を知って頂けたらと思います。
※前提として、しゃぶる指やしゃぶり方によっても変化があります。
嚙み合わせ(咬合)についての異常は以下の3点です。
①上顎前突(じょうがくぜんとつ):上の前歯が前方に出てきてしまう。
②開咬(かいこう):上下の前歯の間に隙間が空く。
③片側性交叉咬合 :上下の奥歯が横にずれて中心があわない。
(かたそくせいきょうさこうごう)
噛み合わせ異常によって、舌癖、口呼吸、構音障害が起こりやすくなると言われています。
舌癖とは、指しゃぶりで上下の歯の間に隙間があいてしまうと、その隙間に舌を押し込んだり、飲み込むときに舌で歯を強く押し出すような癖の事。
舌癖のある子どもは、サ行,タ行,ナ行,ラ行などが舌足らずな発音となることがあります。
いわゆる「出っ歯」の症状以外にも、色々な事に影響を及ぼしてしまいます。
小児科医、小児歯科医、臨床心理士の指しゃぶりの考え方!
小児科医、小児歯科医、臨床心理士、それぞれの考え方があるようです。
参考文献の、「指しゃぶりについての考え方」小児科と小児歯科の保健検討委員会
を引用します!
小児科医 |
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小児歯科医 |
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臨床心理士 |
|
小児科医は、精神的な配慮が優先、
小児歯科医は、4~5歳からの指導が必要、
臨床心理士は、4~5歳の指しゃぶりは問題行動として捉える
正解は無いですが、それぞれ専門的な立場でとても参考になる内容ですね。
ここでは4~5歳が重要な年齢となっている事がわかります。
指しゃぶりへの対応!年齢別に解説
乳児期 (生後28日~1歳未満) |
発達過程の生理的な行為なので、そのまま経過を見てて良い。 |
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幼児期前半 (1~2歳) |
退屈なときや眠たいときに見られるが、あまり神経質にならずに 子どもの生活全体を温かく見守る。 ただし、親が指しゃぶりをとても気にしている、一日中気にしている。吸い方が強く指ダコが出来ている場合は親子に対して小児科医 や小児歯科医,臨床心理士などによる対応が必要である。 |
幼児期後半 (3歳~就学前) |
自然に減少することが多いが、頻繁な指しゃぶりが続く場合は、小児科医,小児歯科医,および臨床心理士による積極的な対応が必要である。 |
学童期 (6歳~12歳) |
固執している子,あるいは止めたくても止められない子の場合は,小児科医,小児歯科医,および臨床心理士の連携による積極的対応を行う。 |
指しゃぶりを始めるきっかけと、習慣化してしまう原因【研究論文より】
【指しゃぶりが多くなる要因】として、下記の事が考えられます。
・同居家族の人数が少ない
・兄弟の多い、第1子
・肥満児
・両親の教育程度が低い
・母乳期間6か月以下群
・おしゃぶりの使用経験あり
【指しゃぶりを始めるきっかけ】
・住む環境が郡部(町村で、比較的田舎の地域)
・兄弟や姉妹が指しゃぶりをしている
【習慣化してしまう要因】
・住む環境が郡部(町村で、比較的田舎の地域)
・弟妹の妊娠をしていない
・母乳終了月齢12か月未満
母乳終了月が重要で、きっかけとなり得る大きい要素という事もわかります。
我が子も、母乳栄養が6か月までで、指しゃぶりをしっかりしています。
そして、弟もミルク卒業と同時に、兄の真似をして指をしゃぶり始めています(笑)
指しゃぶりの卒業方法をまとめてみた
指しゃぶりが不安な方は、卒業できた例を見たくなると思います。
そこで、ネット上で卒業方法を検索して簡単にまとめてみました!
ただ、実際には失敗例も多くありました。
失敗例も参考になると思うので、一緒にまとめています。
わかりやすいサイトはURLも紹介したいと思います。ぜひ参考にしてみて下さい!
・手を繋いで寝てあげるhttps://benesse.jp/contents/ikuji/habit/kuse/yubi/post_692.html
・3歳を過ぎてやめさせようと思い、両手を握って気を紛らわせながら寝かせつけていたら、1ケ月くらいで自然にしなくなった
・しゃぶりをやめさせようとしたときは、あやしたり、他の玩具で気をそらしたりしていた
・親以外の親族から、子どもへの指摘「まだ吸ってるの?」など言われて恥ずかしさを感じた時
・3日間、絶対に吸わせないようにすると吸わなくなった。
・指に塗る苦いやつを2週間以上塗り続けた
・ラベリング効果を使う!https://akibasayaka.blog.jp/archives/10132457.html
・実家帰省で環境が変わった事がきっかけとなった
https://www.yuika-bob.com/entry/2022-05-10-200000#i-5
・4歳で突然辞めだしたお話:https://note.com/hona_channel/n/ne72ab7073f09
・おもちゃで釣る
・ケガをきっかけに卒業
・4歳から5歳で自分で決断
・なるべくやめさせたいので,「やめなさい」 とか 「恥ずかしいよ」といっている。だが治らない
・テレビを見ているとき,寝るとき,集中していないとき。手を軽くたたいたり,注意したりするが,すぐに指しやぶりをする。キズテープを貼ったり指に絵を描いた り,いろいろやったけど治らなかった。
・家族 (私と夫)は1年位前から「1年生になるし,やめたは うがいい」と言っているがなかなか難しい
エリンギ息子の失敗談
エリンギ息子も、2歳の時にmamacharm「バイバイチュッチュ」のマニキュアを購入して試してみました。
結果は、惨敗。
息子がとんでもない苦い表情をして、辛い気持ちにさせてしまっただけでした、、、、
最初に私が試してみましたが、かなり苦い。そして残る、、、
しかも、説明書をよく読まず指全体につけて、すぐ舐めてしまったのでもう最悪です。
成功例も多い方法ですので、ぜひ試してみるのも良いと思います。
ただし、親がお試しで絶対に舐めって、苦みを確認してみて下さい。
子どもによっては、トラウマになる可能性もありますので、親の判断のもとご使用下さい。
まとめ
・指しゃぶりについて3歳頃までは、無理にやめさせる必要はありません。
指しゃぶりは気になりますが、子どもなりに理由があってしゃぶってしまいます。
温かく見守っていきましょう。
・4~5歳でも続く場合は、気をそらしたり、ずっと手を握ってあげたり、家族以外の手を
借りたり色々模索が必要です。
一つはっきりわかっている事は、やめさせるのはかなり難しいという事。
それなりに親の根気も必要という事です。
・母乳栄養は、頑張って12か月間を目途にあげた方が良いです!
・3歳半のエリンギ息子も温かい目で見守っていきます。
ただし、小児科医が言っていた指ダコができかけているため「傷ができちゃう」「指が痛くなっちゃう」など本人に理解してもらえる声掛けを行いながら、無理強いはせず、少しずつ対策を進めていきます。卒業出来たら記事を書きます!