今回は、子育てに最適な部屋の広さについて話します。
2歳や3歳になると、場所に関わらず活発に動き出しますよね~。
その時に、
「子供にはもう少し広い方が良いのかな?」「狭くて可哀想だな」
など考えてしまう親御さまは多くいらっしゃると思います。私もそうでした!
なので、活発に動き出す幼児期で最適解な部屋の広さはあるのか調べてしました。
目次
結論から伝えます!
部屋は広い方がメリットが多い!それよりも外遊びが大切。
残念ながら「この広さが良い!」と明確な答えはありませんでしたが、部屋が広い方が、身体的能力向上などのメリットは多い事がわかりました。
しかし、部屋の広さも大切ですが、幼児期において重要な事は「外遊び」
研究論文も踏まえて説明します。
また、私は2児(1歳半、3歳男児)のパパですが、つい最近、狭い部屋から広めの部屋へ引っ越しました。実際に子供の遊び方の変化がありましたのでそちらについてもお話します!
※簡単に内容をまとめたパワーポイント画像を作成しております!記事の最後に載せておりますので、時間が無い方などご参照下さい!
幼児期の重要性について
聞いた事がある人も多いとは思いますが、
発達において幼児期は大切な時期と言われております。
まずは、その幼児期について簡単に説明します。
幼児期とは?
・1歳前後から就学前までの5~6歳頃の事を指します。
・脳の重さは、なんと4~5歳で大人の約90%に達するそうです!
・運動や心の発達が著しい時期です。この時期の自然な運動遊びは、
人間としての 心、体、知の発達への礎となると言われています。
・より健全な心身の発達は集団生活の中で培われるそうです!
特に「遊び」は幼児相互の繋がりを育てる意味でとても大切な経験とされています。
幼児期の重要性
教育において教科書にも出てくる思想家4人の考えを紹介します!
ジョン・ロック
「幼児期に大切なのは、「運動(戸外遊び)」である。運動を通して体を鍛えることは、
人間形成の基礎であると」
ジャン・ジャック・ルソー
「「自然の指導」の下では、体を鍛えると同時に、認識力、判断力を高めることができる。すなわち、「強く頑健になればなるほど、分別があって正確な人間になる」のである」
フリードリッヒ・フレーベル
「幼児期が人間の土台であり、この時期に質の良い遊びをしたか否かが将来を決定する」
倉橋惣三
「幼児期に身体を強健にすると、成長後の精神(神経)は、健全になる」
この4人の思想を見ても、幼児期はとても大切で重要な時期という事がわかりますね!
そして、「運動」と「遊び」というキーワードが重要となっています。
※参考文献 「幼児における運動能力と運動に対する意識の関連性およびその性差」
林 貢一郎
運動遊びが重要!
文部科学省の幼児期運動指針という文書が公表されています。
(https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/undousisin/1319771.htm)
その中で、
「幼稚園、保育所などに限らず、家庭や地域での活動も含めた一日の生活全体の身体活動を合わせて、幼児が様々な遊びを中心に、毎日合計60分以上、楽しく体を動かすことが望ましい」
と記されております。
上記の根拠となっている研究が、
「体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究」
(https://www.mext.go.jp/a_menu/sports/youjiki/index.htm)
という研究で、研究の中身に興味のある方は検索してみてください。
今回は結果のみ記載しますが、
戸外での運動遊びの時間は運動能力の総合評価と正の相関があり、運動能力は他者との協調性と関連することが示されており、
心身ともに健全な子どもの発育・発達に対する運動遊びの重要性がわかった研究でした。
面白い!「森の幼稚園!?」の研究について
もうひとつ、面白い研究があったので紹介します。
『森の幼稚園 シュテルンバルトがくれた素敵なお話』著、今泉、マイザー
という本があり、ドイツでは実際に森の中に幼稚園があるようです。
その本の中では、
森の幼稚園は、園舎をもたず森そのもの。
幼児はどのような天候でも森に出かける。
多様な運動遊びを経験が出来る。時には滑ったり転んだり危険も伴う。
粗大運動や微細運動の組み合わせ。五感も十分に活用される。
日本では考えられないような環境の幼稚園があるようです。
そして、この幼稚園の研究結果では、
・運動能力向上
・認識力、判断力、集中力の向上
・社会性の向上。広い空間で自由にのびのびと動くと攻撃性が減少すると報告されている。
・学習意欲、学習能力、創造力、自主性の向上
という事です。
外遊びの重要性もわかりますね。
【実際の変化】部屋の広さで遊びが変わる!
研究ではありませんが、私の経験もお話します。
私の子供は、1歳半と3歳の男児です。つい数か月前に引っ越しました!
【引越し前】賃貸2LDK約50㎡➡【引越し後】賃貸2LDK約65㎡
小さい子では比較的十分な部屋の広さはあるかなと思います。
走り回る事が増えました。(笑)
実際の具体的な変化が、
引越し前の遊びは、
・プラレールやトミカの乗り物おもちゃ
・こどもチャレンジのおもちゃ
・アンパンマンのおもちゃ
・自宅用ジャングルジム
・本を読む
・キッチン周りや収納棚のいたずら(笑)
引越し後は、
・走り回る!ジャンプ!
・自宅用ジャングルジム
・かくれんぼ
・ダンス
・プラレールやトミカの乗り物おもちゃ
・いたずら減りました(笑)
良いのか悪いのかわかりませんが、大きく身体を動かすことが多くなりました!
身体を動かす事を本能的に求めているのか?部屋の構造の影響なのか?
おもちゃの置き方もあまり変えていないのですが、
遊び方に関して「結構変わったな」と素直に感じました。
そして、子供は広い部屋のほうが純粋に楽しそうです!!親は大変ですが、、、(笑)
結論とまとめ
以上の研究結果を私なりにまとめると、
・広い空間の方が身体能力向上などのメリットは多い。
・ただ、狭い空間でも創造性や細かい遊びなど子供心を刺激する環境づくりや、外遊びをする機会が多ければ大きな問題は無さそう。
・どちらにせよ、部屋に収まらず外遊びを積極的に取り入れるべき!
最近は、ゲームや動画視聴など屋内での活動が増えている傾向にあります。
発達に悪影響を及ぼすことも多くあります。
併せて下記の記事をご覧ください。
やはり、健全な成長を考慮すると、色々な刺激が感じられ
大きく身体を動かせる外遊びが必要で子供も楽しいと思います。
屋内遊びをするときは、身体を大きく動かせるお部屋があると
良いですね。また、部屋が狭くても、子供がのめり込むような遊びの環境設定
が出来れば発達へ良い刺激になると思います。
以上です!
簡単にまとめたスライドも作成しました。時間がない方はご参照下さい!